北欧流キャンドル生活はじめるならイッタラの「キヴィ」がおすすめ!


新しい生活様式の話です。またかよと言われそうですが、北欧のライフスタイルに学べること、まだまだありそうなので。

新しい生活様式では、「密」を避けることが肝となります。必然的に部屋で過ごす時間が長くなり、それにともなって家の中で楽しむアクティビティに注目が集まるでしょう。

●北欧の暮らしになくてはならないキャンドルという存在

部屋で過ごすというと北欧のライフスタイルが思い浮かびます。暗く長い北欧の冬、どうしても家で過ごす時間も長くなります。北欧デザインとして知られる家具やインテリアもそうした時間のなかで生まれ、育まれてきました。

キャンドルもそのひとつ。

キャンドルといっても、日本では仏壇のロウソクくらいしか思いつきませんが、ひとりあたりの消費量で世界トップクラスのフィンランドやデンマークなど北欧の国々では、キャンドルは日々の暮らしにうるおいをあたえるアイテムとしてなくてはならないものなのです。

●喜びを表現するキャンドルの光

世界的な照明デザイナーで1960年代のフィンランドで修業した経験をもつ石井幹子さんは、著書『フィンランド 白夜の国に光の夢』(NHK出版)で次のようなエピソードを紹介しています。

12月6日。フィンランドの独立記念日の夜。仕事場から暗い道を足早に歩く石井さんは、街の家という家の窓辺にキャンドルが灯されていることに気づき感銘を受けます。


喜びを光で表現するーー何も法律で決まっているわけもないのに、フィンランドの人たちは自発的にキャンドルを灯すのです。私はこのことにとても感動しました。 

もともと、フィンランドの人たちはみな、キャンドルの光がこよなく好きなのです。食事に呼ばれると、食卓にはキャンドルが灯されています。部屋をほどよく暗くして、キャンドルの光が映えるようにし、その灯りに包まれて会話しながら食事をするのです。

石井さんの本には、北欧の人たちの光の感じ方や照明器具の北欧の家庭での具体的な使用例など、キャンドルを上手に使いこなすうえで参考になるエピソードが豊富に紹介されています。ときおり本棚から引っ張り出しては、拾い読みして参考にしている一冊です。



●光のおすそわけ

石井さんによれば、たとえばキャンドルの光を喜びや楽しみを表現するために使うのがフィンランド流です。

食卓に置くのはもちろんのこと、窓辺や玄関のポーチに置かれたりもします。光のおすそわけですね。喜びや楽しみを、道ゆくひとにも分けてあげるってすてきじゃないですか。たまたま目にしたひとも、ポッと気持ちが明るくなりそうです。

●キャンドルでONとOFFとを切り替える

テレワークのひと、増えてますね。いっぽうで、在宅では仕事がはかどらないという声も聞こえてきます。なによりオンとオフの切り替えが難しい、と。

通勤電車に乗らないで済むのはよいけれど、狭い家でひとりきりで仕事をしなければならないことにストレスおぼえるひとも少なくないようです。

ある記事によると、斜陽産業と思われてきたロウソクの消費量がヨーロッパでは年々増えているのだとか。「意味のイノベーション」が起こったからだという。かつては文字通りの「あかり」であったロウソクが、いまやロマンティックな雰囲気を味わったりストレスを軽減させる「ぬくもりを感じさせるもの」として、いま新しい意味のもと見直されているのです。

また、こんな話もよく知られています。良質な睡眠のためには、寝る1~2時間前には間接照明などで部屋を仄暗くしましょうというもの。

リモートワークでは、終業とともに部屋の照明を落としキャンドルを灯すことでオンとオフとの切り替えがスムーズになされ、質の高い睡眠を手に入れいることにもつながりそう。

●最初に買うキャンドルホルダーはイッタラの「キヴィ」一択

とはいえ、たくさんのキャンドルホルダーの中からどれを選べばよいか、迷いますよね。

そこで、キャンドル初心者のためにフィンランドカフェを17年間やっていたぼくが、使いやすく、価格も良心的な北欧ブランドのキャンドルホルダーの決定版をご紹介します。

それはズバリ

イッタラ iittala の「キヴィ kivi」3個使い

です!!!

宝石の原石のように素朴な輝きを放つこのキャンドルホルダー「キヴィ kivi」は、1988年にヘイッキ・オルヴォラ Heikki Orvolaによってデザインされました。

とにかくシンプルで、サイズも直径約65mm高さ約60mmと小ぶり、置く場所を選びません。デザインに凝りすぎると、食卓に置かれた食器やお料理とケンカしてしまいかえってマイナス効果も。「Kivi」なら、まずそういう心配はありません。頑丈なのも安心です。

また、1個でも2個でも、あるいは窓辺に3個並べてもすてきです。アレンジが効くのでさまざまなシチュエーションに対応可能。カラーバリエーションも揃っているので、同じ色でも好きな色を組み合わせても楽しめます。何個か並べてもうるさくならないあたり、さすがのフィンランドデザインです。

ぼくも愛用しているクリアタイプ(リンク先に飛びます)↓



クリアタイプなら送料込み2千円ほどで買えるショップもあります。

涼しげな水色もイッタラらしいカラー(リンク先に飛びます)↓


中に入れて使用するキャンドル(ティーライトティン)も、約6時間燃焼タイプのもので1個あたり13円程度とコスパ最強です。毎日使ったとしても400円弱/月で済みますね。



●たゆたうキャンドルに癒される

水に浮かべて愛でるフローティングキャンドルもおすすめです。



上で紹介した本で石井幹子さんは、キャンドル工房で目にしたフローティングキャンドルが描き出す幻想的な光景についてこんなふうに書いていました。

目の前に灯されたいくつものフローティングキャンドルが、お皿という小さな湖の中で、その焔を小さくしたり大きくしたり、またわずかに揺れたりして、ゆっくり動いていくのを見ていました。まるで何か生命のある生きものが静かに呼吸をしたり、語らっているようにすら感じられました。

想像するだけでうっとりしませんか?

新型コロナウイルスの感染拡大や慣れない環境での仕事などなにかとストレスがたまりがちな今日このごろ、1日の疲れと緊張をほどくリラックスタイムのお供にぜひキャンドルを取り入れてみてはいかがでしょう?

Yosuke Iwama (Moi)

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